伊勢の神宮は、正式には、単に「神宮」と申し上げます。古くから「お伊勢さま」
と親しまれ、皇大神宮 [内宮](こうたいじんぐう)[ないくう]と豊受大神宮
[外宮](とようけだいじんぐう)[げくう]を中心とする日本で最も貴いお宮で、
両正宮のほかに、十四所の別宮(べっくう)、百九社の摂社(せっしゃ)、末社(まっしゃ)、
所管社(しょかんしゃ)から成り立っています。 天照大御神をお祀り申し上げる「内宮」は、皇室の御祖先神として尊ばれ、又、国民の総氏神として 仰がれています。 豊受大御神をお祀り申し上げる「外宮」は、衣食住、ひいては産業の守り神として崇められています。 | |
神宮は、三重県伊勢市に鎮座し、元来、宮中に手厚く奉斎されてきましたが、
二千年の昔、第十一代垂仁天皇の御代に伊勢に御鎮座になりました。以来、皇室
を中心として、広く国民の信仰をも集めて、今日に至っています。 神宮では、今から千三百年前の持統天皇の四年(西暦690)より、二十年毎に社殿や 御装束・御神宝の一切を新しく造り替えてきました。これを式年遷宮とい います。平成五年十月には、第六十一回目の式年遷宮が、古式のままに行われました。このお祭りは、 大御神様の広大無辺な神恩が益々豊かになることを祈り、その神恩を戴いて国の若返りと永 遠の発展を願う大切なお祭りです。 神宮に関する諸々の事務等は、「神宮司庁」(神宮の社務所)が司っています。 神宮司庁 〒516-0023 伊勢市宇治館町1番地 (TEL) 0596-24-1111 / (FAX) 0596-27-0520 (財団法人)伊勢神宮崇敬会 〒516-0025 伊勢市宇治中之切町152 (TEL) 0596-24-7162 / (FAX) 0596-22-1517 | |
「お伊勢さん」「お正月さん」として親しまれている天照大御神のお神札です。 大麻とは、もともとお祓いに使われた麻などの用具のことでしたが、後にお祓い を受けて授けられるお神札のこともこう呼ぶようになりました。 ご家庭の神棚には、日本の国民の総氏神である伊勢神宮のお神札「神宮大麻」と、お住まいにな っている地域の守り神である「氏神神社(氏神さま)のお神札」をお祀りされるの が良いでしょう。神棚がない家庭ではとりあえずタンスや書棚の上に白い紙を敷 くなどしてお祀りして戴くのも良いでしょう。 お神札を毎年新しくお受けするのは、新しい年を迎え、すべてがあらたまるとき、 初日の出を拝むように毎年新たなる御神徳とみずみずしい生命の力を戴くという 祈りがこめられているのです。 神宮大麻は、伊勢の神宮において丁重なお祭りを重ねて奉製され、毎年年末、 氏神さまを通じて各家庭に頒布(お配り)されています。 *一年間お守り戴いた古いお神札は、年末、感謝をこめて氏神さまに納めます。 神社では浄火により焼納します。 | |
神棚のまつり方・神棚拝詞(かみだなはいし)の画像 | |
…神棚のまつり方… | |
一般的には、居間等の南または東向きの明るく清浄な高い所に棚を作り、お祀りします。 棚の中央にお社を据へ、左右に榊を立て神饌をお供へします。 | |
…お神札の順位… | |
お神札を横に並べてお祀りするときは、中央に神宮大麻、向って右に氏神さまのお神札、
左に崇敬される神社の順に並べます。 一つに重ねてお祀りするときは一番表に神宮大麻、次に氏神さま、崇敬神社の順にするのがよいでしょう。 | |
…お供へ (神饌)… | |
神棚には毎日朝、お供へ物をします。お供へ物(神饌)は、米・塩・水で、
米はご飯か洗米のお初を毎朝お供へします。 また御神酒や、珍しい物、四季の初物を得た時には、そのつどお供へしましょう。 | |
…お参りの仕方… | |
お参りの作法は、神社にお参りする時と同じで、二拝二拍手一拝です。 朝夕にお参りしますが、神棚拝詞を奏上されるのもよいでしょう。 | |
…一夜飾り(新しいお神札を祀るに際し嫌われる日)… | |
年末29日は「苦日飾り」と言って嫌われ、31日は「一夜飾り」と言い、 大晦日になって飾ったのでは、歳神さま(新しい歳神さまは元旦未明に降り られます)をお迎えする大切なおこもりの時間が持てなくなるところから嫌われています。 |
神社本庁は、伊勢の神宮を本宗と仰ぎ、全国約八万の神社を包括する宗教団体です。(本宗とは、
伊勢の神宮が他の神社に比べて格別の御存在であることを示す尊称です。)その目的は、包括下の神社
の管理と指導を中心に、伝統を重んじ祭祀の振興や道義の高
揚をはかり、祖国日本の繁栄を祈念して、世界の平安に寄与することにあります。 神社神道には、他宗教にある戒律にあたるものはありませんが、敬神尊皇の実践綱領としては、 「敬神生活の綱領」があります。 神社庁は、神社本庁の地方機関として、各都道府県にそれぞれ置かれています。神社庁はいずれも 庁舎をもち、管内神社に関する事務をとる他、地域活動の振興をはかる仕事をしています。 神社庁は神社活動PRの窓口です。 <神社本庁> 〒151-0053 渋谷区代々木1-1-2 (TEL) 03-3379-8011 / (FAX) 03-3379-8299 <神奈川県神社庁> 〒235-0019 横浜市磯子区磯子台20-1 (TEL) 045-761-6387 / (FAX) 045-761-0100 <神奈川県の神社> ホームページ https://www.kanagawa-jinja.or.jp | |
神道は天地悠久の大道であって、崇高なる精神を培ひ、太平を開くの基である。 神慮を畏み祖訓をつぎ、いよいよ道の精華を発揮し、人類の福祉を増進するは、使命を 達成する所以である。ここにこの綱領をかかげて向かふところを明らかにし、実践につ とめて以て大道を宣揚することを期する。 一、神の恵みと祖先の恩とに感謝し、明き清きまことを以て祭祀にいそしむこと 一、世のため人のために奉仕し、神のみこともちとして世をつくり固め成すこと 一、大御心をいただきてむつび和らぎ、国の隆昌と世界の共存共栄とを祈ること |